メモワール 第13回全日本フルコンタクトテコンドー選手権大会

 開催日 2002年12月28日(土)    開催地 後楽園ホール


    優勝 尾崎圭司(湘南平塚)           女性部優勝 石田典子(下北沢)
準優勝 武田敬之(横浜関内)                準優勝 渡辺真希(岡山)
    3位 井上鉄朗(千葉船橋)                   3位 長崎優子(千葉船橋)
    4位 妹尾将吾(岡山)
 
第13回全日本大会の最大の意義は、日本初のフルコンタクト・テコンドー・ルールを採用し、勝敗の明確化を実現したことにある。
それにより出場選手の競技能力が向上し、日本テコンドーの打撃系格闘技としての進化の可能性が示された。

JTA主催の全日本大会は蹴美を理想とする。
 第13回大会での蹴美の名勝負として2回戦の小川浩平対武田敬之戦、準決勝の妹尾将吾対武田敬之戦が記憶に新しい。

小川のスピーディーなフットワークから放たれる多彩な蹴り技、「蹴美の技」の妹尾の華麗なかかと落としや跳び後ろ横蹴りは観客をうならせた。

彼らの前に立ちはだかったのは「ベテラン蹴美」の武田だった。
いずれの試合も延長戦までもつれこむ大接戦となり、僅差で武田の辛勝となる。

日本%拳道界最強の無差別級王者を決める決勝戦。
武田の快進撃は、破竹の勢いで勝ち進んできた「蹴美の力」の尾崎圭司には通用しなかった。
36歳のベテランは、22歳の若武者の中段突きによりリングに沈んだ。
ここにJTAは、新たな時代を築くであろう新王者・尾崎圭司を得た。

後楽園ホールには、二種類の拍手と歓声がわきおこった。
一つは若き王者への祝福、もう一つは「老雄」の奮戦への惜しみない賞賛だったが、後者が前者を上回った観があった。
それほど武田の活躍は、会場にさわやかな感動をもたらし、壮年世代には勇気を与えた。
同期の盛島一盛は言った。「武田は中年の星です」と。

第13回全日本大会は「武田人生劇場」であったと言えよう。


入賞者
女性入賞者

パンフレット会長挨拶大会のみどころ
開 場
開会式
1回戦ダイジェスト
2回戦ダイジェスト
準決勝戦
3位決定戦
決勝戦
演 武
表彰式・閉会式

募集要項
ポスター
2002年度ベスト7
2002年度女性ベスト7