組手無差別級 入賞者 |
優勝 | 尾崎 圭司 |
準優勝 | 武田 敬之 |
3位 | 井上 鉄朗 |
4位 | 妹尾 将吾 |
優勝 尾崎 圭司 |
この記念すべき第13回全日本テコンドー選手権大会に出場できたことをうれしく思っています。今回の試合のコンディションは実は絶不調でした。試合の2週間前からオーバーワークで腰が痛くなり、5日前からは試合前日まで風邪で寝込んでいました。 しかし「フルコンタクトの試合ではどこか調子が悪い方が勝ったりするのだよ」との 河先生の言葉を思い出し、自分は他の選手よりも有利な立場にいるとプラスの方向に考え試合に臨みました。 1回戦の相手は大平選手でした。普段一緒に練習しているため非常にやりにくく、私の得意としている蹴りへのガードが非常に固かったです。何とか堅いガードをくずし、上段回し蹴りでの一本勝ちをおさめました。 2回戦は剣持選手でした。別名「冷蔵庫剣持」といわれるほどの筋肉マンで、硬い相手でした。最後まで大きなダメージを与えることができませんでしたが、常に自分の間合いで攻撃し、判定3−Oで優勢勝ちをおさめました。 3回戦は井上支部長でした。私にテコンドーを最初に教えてくれた先輩の一人です。 「自分は神大テコンドー部に入部してからこれだけ強くなった」と恩返しをしたかった。ひそかに準備していた「飛び回転カカト落とし」を実践できました。ダメージは負わせられなかったのですが、後楽園ホールの会場にどよめきがおこり盛り上がったので満足しています。結果は判定3−0で優勢勝ちをおさめました。 そして決勝戦、相手は武田師範でした。正直ビックリしました。とはいっても、実は前から一度は闘ってみたい方でした。この記念すべき大会で、しかも決勝戦という最高の舞台で願いがかなってとても嬉しかったです。 決勝戦は2Rです。1Rは適度に距離をとって様子をみました。2Rでは自分の持てる力をすべて出し切りました。結果は中段突きの技ありを二つ取り合わせ一本勝ちで優勝することができました。完全燃焼でした。 すべての試合を振り返ると、4試合中、2試合で一本勝ちで勝利しましたが、回し蹴りや中段突きなどいずれもテコンドー独自の蹴り技ではなかったので反省しています。 次回全日本大会での課題は、蹴美=華麗な蹴り技で一本勝ちをおさめることです。できれば全試合KO勝ちをめざします。 「フルコンタクトの試合ではどこか調子が悪い方が勝ったりする」という言葉が励みになりました。今大会は肉体的にはベスト・コンディションではなかったのですが、戦う精神だけは充実していました。常にクールに徹し、気持ちをしっかりもって戦ったことが、優勝につながったのではないか。辛い時こそがんばり、自分の持っている最大限の力を焦らず出し切った自分を褒めてあげたいと思います。 全日本大会優勝で自分がまた一つ大きくなった気がします。しかし、現状に満足することなくこれからも日々精進していく所存でございますので応援のほどよろしくお願いいたします。 |
準優勝 武田 敬之 |
第13回全日本テコンドー選手権大会に参加できた事を誇りに思います。 「強くなりたい」という思いで始めたテコンドー、それを体現できるITAフルコンタクトルールそして後楽園ホールのリング。このすばらしい舞台での完全燃焼を心に決め当日を迎えました。 2回戦は緊張で体が動かず、パンチと回し蹴りだけの体重で押し込む組手に終始してしまった。小川選手のスピードのある蹴美の名に恥じない蹴りをしのぎ、私の回し蹴りが顔面をとらえ、なんとか勝利できました。 準決勝は再延長まで戦いとてもしんどい試合で、妹尾選手の滞空力のあるネリョチャギに大変苦しめられました。結果は私の手が挙がりましたがあまり勝ったという気はせず、もう1Rやりたいと思えるほど気持ちの良い試合でした。 決勝戦、尾崎選手と戦ってみて強烈に感じたことは体の強さです。フルコンタクトで戦うための体をしっかり作っている尾崎選手とそれが不十分な私との差がはっきりと結果に出た、技とは力が備わって始めて技と呼べるということを痛感した試合でした。 とても充実した時間を過ごす事ができました。リングの上の心地良さや応援の温かい声に支えられ自分なりの完全燃焼はできたと思います。反省する事は沢山ありすぎるので今後のテコンドー人生の宿題にします。 大会を主催してくださった河 明生宗師範および大会関係者の皆様「ありがとうございました」。 |
3位 井上 鉄朗 |
4位 妹尾 将吾 |
二回目の全日本大会ではあったが、今年は無差別級のフルコンタクトルールということで、昨年とは違い気合が入っていた。 初戦は一回戦第1試合、しかも伝統ある後楽園ホールのリング上ということで少し緊張していたのだろう。対戦相手は寺戸選手だったが、お互い動きが硬く技にキレがなかった。またリングが滑りやすかった。だが手数足数だけは勝っていたようだ。それが評価され、判定3−0で勝利を手にした。 二回戦は一回戦のような緊張はなくなり身体を楽に動かすことができた。相手の長田選手は技にキレがあり戦い辛い相手だった。しかし、なんとか判定3−0で勝利を収めることができた。 三回戦の相手、武田敬之先生は私の入門時から雲の上の存在であり、憧れ続けた人である。その武田先生と試合ができることを光栄に思った。 しかし、試合には勝たねばならない。気合をいれて試合に臨んだ。試合が始まると武田先生の蹴りが今まで戦ってきた相手とは違う蹴りに感じた。蹴りの1つ1つが生きている感じさえした。試合は本戦、延長戦ともに両者決め手がなく、再延長戦にもつれ込んだ。再延長戦は、一瞬の隙をつかれて攻撃され、リングに追い込まれたことが審判の心証を悪くしたと思う。敗退となった。 3位決定戦は井上鉄朗指導員との対戦。普段一緒に練習していたのでお互い手の内はわかっていた。しかし、私の弱点であるスタミナが切れ、思うように身体が動かなかった。 敗退し4位となる。銅メダルは獲得できたが、やはり3位には入りたかった。 今回の全日本大会は、次につながる大会にする。4位の悔しさを胸にひめ、地元・岡山でさらなる進化をとげ、次の全日本大会では優勝したいと思います。 |