河明生、京都講演のお知らせ
この度、京都市は、人権啓蒙活動として「被差別部落民(同和地域出身者)と在日韓国・朝鮮人」というテーマで
展示会および講演会を開催することになりました。河明生の講演は、下記の通り、行われます。
日 時 2003年5月17日(土曜日)午後2時〜4時
場 所 樂只コミュニティーセンター、京都市北区大路通千本西入上る、市バス「千本北大路」下車徒歩2分)
講演者 河 明生
講演題名 教訓から学ぶ未来志向のマイノリティの共生ー同和地区出身者と在日韓人との連帯をめざして
主催 京都市、柳原銀行記念資料館運営協議会、祟仁まちづくり推進委員会、NPO丹波マンガン記念館
その他 入場無料、問い合わせ075ー493ー4539
私は、日本の人権問題の中で最も深刻なのは被差別部落に対する差別であると考えています。
大学院生の頃、博士論文の資料収集のため、京都、大阪、神戸の被差別部落を二年間にわたり
調査しました。その際、「在日」問題よりも被差別部落問題の方が根が深いと感じました。
人は皆、平等であるべきであり、自由な結婚や職業を通じた自己実現の機会が保障されなければならないと考えます。
かつて知人のA氏が結婚で悩んでいました。恋人の実家が興信所をつかってA氏の身元調査を行ったからです。
A氏は、「河さんだけに話すが、ぼくの母親は被差別部落民なんだ。彼女の親がそれを知って反対している・・・」
私は「そういう差別がいまだに日本で横行しているんですか。Aさん、負けちゃいけない・・・」
結局、二人は、この件が原因となり一度別れましたが、幸いにも後日復縁し、入籍しました。親が来ない結婚式はあげなかったそうです。
何年か後、共通の知人の葬式でA氏と再会した際、
「Aさん。子どもはつくらないんですか」と尋ねると
彼は「ぼくの子どもは差別されるのでつくりません」と答えました。
皆さんは、上記の現実をどのように思われますか?
私は、このような差別が横行する国家や社会は不幸であると考えます。
日本は、人権を尊ぶ平和で理想的な社会を目指すべきです。
「差別を無くすことは日本のためになる」と確信します。
JTAは社会性のある武道教育機関としてこのような差別に反対します。
河明生