JTA 新任評議員 矢野修一(公立高崎経済大学教授)
日本テコンドー協会の評議員に就任した矢野修一教授(高崎経済大学経済学部)を紹介します。
矢野教授と河明生会長とは、29年程前に出会いました。
河会長談
「矢野さんは大切な友人の一人です。 約30年程前、私が19歳の時、大阪府立体育館で「出会い」ました。
当時所属していた極真会館東京城南支部の代表として緑健児君と共に出場した
第1回オープントーナメント西日本空手道選手権大会(翌年からウェイト制全日本大会に名称変更)に出場した
矢野さんの空手の先輩が、選手宣誓をした優勝候補を破り、その先輩が私と対戦したことが縁でした。
私は延長の末、幸運にも勝利しましたが、その際、「敵陣」で応援していたのです。
数年後、平川さん(名古屋大学経済学部教授)と石川幸一さん(日本貿易振興会海外調査部長、当時)が立ち上げた
新アジア経済研究会の第1回研究会に誘われて参加し、同会終了後の懇親会で、
「極真の西日本大会に出ていませんでしたか?」
と尋ねてきたのが矢野さんでした。
その日は、学問ではなく、武道観につき熱く語り意気投合したと記憶しています。
大学教員から武道を肯定的に評価されたのは初めてでしたので、大変嬉しかったことを今でも覚えています。
後、矢野さんから高経大の「アジア経済史」等の講義を依頼され、絆を深めてまいりました。
300人前後の大学教員と接しましたが、「文」のみを重視してきた結果として、公家のようなおとなしい方が大部分でした。
他方、矢野さんは、高い博識はもとより、胆力を備えており、名将の武家のような行動力があります。
本年3月、日本テコンドー協会業務および執筆活動等に専念すべく高経大を退任するにあたり、
JTAの発展をはかるべく、矢野さんにJTA評議員就任(無報酬)を依頼したところ、その場で快諾して頂き、
公立大学法人高崎経済大学の正式な手続きを経て就任を許諾して頂いた次第です。
今後とも我がJTAは、各界の優れた人材に協力・指導を要請し、社会性の高い武道団体として発展したいと考えております」
記
矢野修一 略歴
現職 公立大学法人 高崎経済大学経済学部教授。
専攻・世界経済論、経済思想
京都大学博士(経済学)
1960年 愛知県豊川市生まれ
1979年 滋賀県立膳所高校卒業
1986年 京都大学経済学部卒業
1991年 京都大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学
1991年 高崎経済大学専任講師就任
2002年 同教授就任
2006年 京都大学博士(経済学)
2008年 同経済学部長就任(2010年3月迄)
2009年 群馬県高校教育改革検討委員会委員長就任(2010年3月迄)
2010年 高崎経済大学経済学会会長就任
2011年 同大学院経済・経営研究科長就任
主要著書
単著『可能性の政治経済学』、法政大学出版局、2004年
訳書『ハーシュマン、離脱・発言・忠誠』、ミネルヴァ書房、2005年
『ハーシュマン、連帯経済の可能性』法政大学出版局、2008年、他
共著『開発の断面』、日本経済評論社、1995年
『新・東アジア経済論』、ミネルヴァ書房、2001年、他
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