第15回神奈川県テコンドー選手権大会
( 試 合 結 果 )


              河明生宗師範 神奈川県大会講評


  「第15回神奈川県大会から始まった全日本大会予選は、波乱の幕明けだった。
   大方の予想では、全日本大会3位の斉藤 健(神大湘南)が優勝するとみられていた。
   しかし、伏兵・坂本(神大湘南)が、準決勝で斉藤健を破る金星をあげた(優勢勝ち)。
   勢いにのった坂本は、決勝戦でも小川浩平(東京城南)を判定で下して初優勝を飾り、
   全日本大会の出場権を獲得した。
   新人の台頭は、まことに喜ばしいことである。

   他方、決勝戦で破れたとはいえ、小川浩平の試合には観客を惹きつける魅力があった。
   小川は、60kgに満たない小柄な選手である。
   全日本フルコンタクト・テコンドー選手権大会は、無差別級の戦いであり、
   体重100kg近い選手や身長190cm近い選手もいる。
   体格的ハンディは明らかだ。
   だが、小川は「全日本が無差別だから、無差別で勝てないと全日本では勝てない」
   という積極的な姿勢にもとづき本大会にエントリーした。
   彼は、スピードと技を駆使しながら戦った。
   圧勝は一つもなかったが、そのひたむきな試合態度に心をうたれた観客は多かったはずだ。
   小川も、はや28歳(顔は神大体育会に入部した10年前とあまりかわらないが)。
   既婚者であり、多忙な会社員でもある。家族は引退を望んでいるらしい。
   試合後、小川は言った。「引退は自分が強くなったと納得した後でしたいと思います」。
   現役選手、職業人、家庭人を「三立」している小川の武道家精神はJTA会員の模範といえる。
   
   また、1部試合は、門倉兄弟などの新人の活躍が目立った。関東大会での活躍を期待したい。

   さらに、本大会2部女性無差別級は熱戦が展開された。
   出場選手はすべて気合い十分であり、観戦して観じるものが多々あった。
   女性部の競技力向上は、JTAの課題であるが、
   今回の「熱い試合」により、全日本大会につながる確かな展望が開けた観がある。
   関東大会では1部に挑戦し、上位陣の牙城を崩してもらいたい。





選手宣誓  趙 哲来



最優秀選手
神奈川県知事賞 坂本 洸己 (神大湘南)
横浜市長賞 小川 浩平 (東京城南)
一部無差別級フルコンタクト
優  勝 坂本 洸己 (神大湘南)
準優勝 小川 浩平 (東京城南)
3位 斉藤 健 (神大湘南)
4位 門倉 健次 (湘南平塚)
ニ部無差別級
優  勝 松井 浩太郎 (新宿)
準優勝 西岡 健 (東京港)
3位 渡辺 寛治 (神大湘南)
ニ部女性部無差別級
優  勝 高橋 三恵 (東京港)
準優勝 松兼 ひとみ (東京港)
3位 目崎 瞳 (湘南平塚)
三部軽量級
優  勝 福井 勝則 (湘南平塚)
準優勝 吉田 真也 (横浜市大)
3位 松本 雄希 (横浜青葉)
三部中量級
優  勝 落合 淳 (神大横浜)
準優勝 中牧 大地 (神大湘南)
3位 青木 宏薫 (横浜関内)
三部重量級
優  勝 吉野 秀俊 (湘南平塚)
準優勝 山根 一樹 (神大横浜)
3位 小山 恭弘 (横浜関内)
三部女性部無差別級
優  勝 金沢 美可 (横浜市大)
準優勝 森下 智華子 (新宿)
3位 今岡 翔子 (神大横浜)



最優秀選手

神奈川県知事賞: 坂本 洸己

   横浜市長賞: 小川 浩平



一部無差別級フルコンタクト

優勝  坂本 洸己
 優勝できて、嬉しいです。次に向けて頑張ります。


準優勝  小川 浩平
体が大きい相手でも何とかなりそうです。
次に向けて鍛えます。今回は素直に入賞を喜びます。


3位  斉藤 健
まじめに練習がんばります。


ニ部無差別級

優勝  松井 浩太郎
もっと体を鍛えてT部で優勝出来るようになりたいです。


準優勝  西岡 健
初めてのU部だったので、純粋に楽しめましたが、
苦手なとこは相変わらずで、克服できるように精進したいと思います。
応援してくださった盛島道場の皆さん、ありがとうございました。


3位  渡辺 寛治
次頑張ります。


ニ部女性部無差別級

優勝  高橋 三恵
今まで勝てなかった苦しさをバネにして頑張った結果が出て、
嬉しいです。盛島師範をはじめ指導してくれた方々に、
お礼を言いたいです。


準優勝  松兼 ひとみ
初めてのU部で入賞できて、嬉しく悔しいです。
ここまで来れたのも道場の皆さんのお陰です。
ありがとうございました!


3位  目崎 瞳
相手のペースに飲まれないように、
自分のテコンドーを見つけようと思います。


三部軽量級

優勝  福井 勝則
尾崎道場のおかげで、優勝できて良かったです。


準優勝  吉田 真也
負けました!体力付けて出直します。


3位  松本 雄希
優勝狙っていたので悔しいです。
また毎回注意を受けていたので直したいです。


三部中量級

優勝  落合 淳
勝って嬉しいです。次は技ありを取って優勝したいです。


準優勝  中牧 大地
次の大会ではもっと内容のある試合にしたいです。


3位  青木 宏薫
より良い試合が出来るように、これからも精進します。


三部重量級

優勝  吉野 秀俊
もっと蹴美を良くできるように、頑張ります。


準優勝  山根 一樹
吉野さんに負けてしまいました。次こそ優勝したいです。


3位  小山 恭弘
なんとか3位に入賞できたのですが、課題も出来たので、
次の大会ではクリアーしたいです。


三部女性部無差別級

優勝  金沢 美可
最後の一秒まで100%の力で、
戦えるように体力をつけ直したいです。


準優勝  森下 智華子
永遠にV部と言うわけには行かないので、
次は優勝を目指します。


3位  今岡 翔子
前回、有効を四本取られガードの練習をしたので、
今回も二本取られてしまったので、次は取り返します。