2006年2月22日(水)午後6時、
横浜グランドインターコンチネンタルホテル(神奈川県横浜市みなとみらい地区)において
日本テコンドー協会・河明生会長とITFリーズテコンドー・李種穆代表とがトップ会談し、
親睦団体JTC(JAPAN TAEKWONDO COMMITTEE。日本テコンドー委員会)を創立することで合意しました。
JTCの創立は、
2005年11月26日(土)、後楽園ホール(東京)で開催された
第16回全日本フルコンタクトテコンドー選手権大会に来賓として招かれた
ITF(カナダ派)日本協会・中曽根俊文代表と李種穆事務局長に対し、
河明生JTA会長が、
「私は、今回の答礼としてITF(カナダ派)が主催する全日本大会に参席します」
と確約するとともに、
次のような内容で提案したものです(同日午後10時、於ホテル・ニューオータニ)。
創立主旨は、
@ 日本におけるテコンドー界の健全な発展秩序を促進するため、
共存共栄を第一とし、
良好な関係を引き続き堅持すべく、
傘下の道場間で争い毎が生じないように、
未然に「争いの芽」をつみ、もしくは未然に防止するための
建設的な話し合いおよび調停の場が必要不可欠であること
A オリムピック選手派遣をめぐる日本WTF分裂騒動やITFの世界的分裂等により、
日本におけるテコンドーの知名度は高まったものの
一般的には「お家騒動の絶えないマイナーな武道」という好ましくないイメージがあり、
日本におけるテコンドーの普及発展にマイナスである、と思われる。
日本は、100年以上の歴史を有する柔道、剣道、空手等の発祥地かつ武道先進国であり、
20数年程度の普及の歴史しかもたない「後発武道のテコンドー」が、
「狭い社会」での「争い毎」に明け暮れているとすれば、
世間から見放されてしまう恐れが高い。
幸いわれわれは、10数年以上も良好な関係を維持している。
まず「できることから少しづつ行う」べきで、
「日本におけるテコンドー業界」として
「良好な健全武道テコンドー」という好ましいイメージを社会に発信する必要性がある
B 競争は進歩の糧。
ただでさえ日本には、同じ打撃系の武道がしのぎを削っているのだから、
「後発のマイナーな武道のテコンドー」が
「不毛な勢力争い」に明け暮れている余裕はない。
数ある武道の中からテコンドーを選んでくれた会員には大変迷惑な話だ、と思う。
競争するならば、
競技武道という技術力を高め、
打撃系格闘技としての技術力や優れた選手を輩出することに特化すべきである。
良好な関係を堅持しながらお互いが刺激しあい、切磋琢磨できる環境が望ましい。
そのためにも、親睦的な技術交流が望ましい。
いきなり技術交流と称して合同稽古をしても、
所属選手同士がムキになってしまいむしろ関係が悪化することがある。
だからこそ、親睦団体の枠内で合同稽古交流をすべきである、等です。
引き続き河明生JTA会長は、
「二人とは、ITF時代から師弟関係でないにも拘わらず良好な関係を維持し、
それをJTA創立後も持続してきたので、信頼関係の絆が強い。
JTAは、幸いすべての支部長が河門下なので問題はないが、
ITFカナダ派内部の場合はそれぞれ事情もあるだろうから、すべてが無理だとしても、
できることから一歩進めてゆきたい。
少し間をおくので、熟慮してもらいたい」
と提案しました。
約3ヶ月後、河明生JTA会長が、比較的近隣のリーズテコンドー・李種穆代表に連絡し、
今回の会談が横浜で実現し、JTC創立の合意に達しました。
当然、ITFクラブトシ・中曽根代表も上記の主旨に賛同し、参加することで合意しました。
ITFやWTFにかかわらずJTCは、
参加道場を募集しますので、
参加希望団体の責任者の方は、03−3730−6929まで連絡下さい。
記
名称 JTC (JAPAN TAEKWONDO COMMITTEE。日本テコンドー委員会)
創立日 2006年 2月22日
創立場所 横浜グランドインターコンチネンタルホテル
参加団体 (2006年2月22日現在)
日本テコンドー協会、ITFリーズテコンドー、ITFクラブトシ
所在地 東京都大田区南六郷3−18−1ー1301JTA内 03−3730−6929
会長 とくに定めず
会則 1,本会は共存共栄をはかる「日本におけるテコンドー親睦団体」という分を守りながら
「良好な健全武道テコンドー」という好ましいイメージを社会に発信する。
2,指導者交流や合同稽古等を通じて技術交流をおこない
打撃武道としての技術力を切磋琢磨して高めてゆく。
3,「争い毎」を未然に防止する。
仮に傘下道場間で「争い毎の芽」が生じた場合、調停し、話し合いで解決をはかる。
4,その他は、必要に応じて話し合いで定める。